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第57回技能五輪全国大会で金賞を受賞しました

2019年11月15日~18日に愛知県国際展示場で開催された天皇陛下御即位記念、第57回技能五輪全国大会、タイル張り部門に、当社の入社6年目の石田成輝が京都府代表として出場し、見事、金賞を受賞しました。

技能五輪大会とは

技能五輪大会とは23歳以下の若い技術者が参加できる大会です。
タイル張り部門では全国の若手技能士が集まって、図面に合わせてタイルを斜めや曲線にカットしたり歪みなく貼り付けるなど、技術力を競います。
昨年、沖縄で開催された技能五輪全国大会、タイル張り部門では当社は初出場でしたが、石田君が、銅賞を受賞しました。
銅賞でも素晴らしい結果ですが、石田君は今大会では二回目のチャレンジで金賞受賞という一番良い成績を収める結果となりました。

石田君は今回の成績で、京都府の西脇知事から京都府特別賞、京都府議会議長からトロフィーをいただきました

KBS京都の「newsフェイス」というテレビ番組で取材を受け、放映されました。

今回は、「リベンジしたい」という石田君の熱意と努力に職場全員が協力し、大会に備えて1ヶ月間以上練習をしてタイルの加工技術を磨いた事が金賞につながったといえます。
さらに当社では石田君が大会で自分の実力を存分に発揮できるように、次のような工夫も行いました。

  1. 大会と同じ環境を整える
    ・会社内にトレーニングセンターを設置しました。
    ・大会と同じ作業台を作りました。
    ・課題に応じたタイル張りに必要な道具も用意しました。
    石田君は練習の事をこう振り返っています。
    「全体を通して練習するこができたので、苦手なところがどこなのか明確になりました。
    苦手なところを克服し、どうすれば効率よく進めることができるか、試行錯誤を繰り返し練習することができて良かったです。」
    また、石田君は、「ミスをしても慌てずに一度深呼吸してから修正に取り組む」など、例え練習であっても本番だと思って緊張感を持ちながら練習に取り組んでいたそうです。
  2. ベテラン職長による指導
    日本一になった石田君の技術は、この道54年のベテラン職長の福島職長による徹底した指導、教育によって身についたものです。
    福島職長はベテランにしかわからない経験も含めてみっちりと指導しました。
    今大会は課題発表から大会当日までの時間が短かったので、毎週土曜日と日曜日に練習をし、100角タイルを30ケースも使用したそうです。
    しかし、最初の頃は何回練習しても標準時間内に作品を仕上げる事が出来ず、2日間掛かってもカットしか出来ませんでした。
    非常に難しい課題を克服するために、福島職長はベテランらしいアイデアを考え、秘策として石田君に教えました。
    福島職長は、「これで行けると確信した。今回は、かねての切り物が多く本人が大変苦労し、これはもう練習しか無かった。」と振り返っています。
    石田君は今大会で金賞をとったことを、一番はじめに福島職長に伝えたそうで、若手とベテランの間にしっかりとした信頼関係があることがわかります。
    福島職長は石田君と共に挑んだ今大会を振り返ってこう語りました。
    「ほっとした。沖縄の時は手探りで挑戦したが、今回の愛知が石田君の最後の挑戦だったので、沖縄の3倍ぐらい練習した。どうしても金、金を取りに行った。 石田君は本番に強い。沖縄・愛知ともに1日目に最低下地まで終わる事、これが練習では一回も出来なかったが、見事本番でやりとげた。また、会社社員の方々の協力が無かったら金賞はとれなかった。社長、社員皆様に感謝します。」
  3. 会社全体のバックアップの体制
    当社は入社当時から資格取得・キャリアアップについて育成プランがあります。
    資格取得・キャリアアップ育成プラン
    資格取得・キャリアアップ育成プラン
    また技能講習・実技講習についても建設用リフトの操作や高所作業車運転などタイルに関する事以外に建設現場で必要な講習を行っています。また月に1度、協議会を開催し安全・品質・モラルなどの教育を実施しています。
    会社全体が若手の技術力向上を全面的にバックアップできる体制が当社には整っています。

大会を終えて石田君の感想

大会を終えて石田君は
「練習の時よりも本番は、調子が良く、入賞は確信していました。金賞を取ることができ、応援し支えてくださった方々の期待に応えられ、そして去年(銅賞)のリベンジも果たすことができ、とても嬉しかったです。」と語っています。

今後の取り組みについて

石田君から後輩たちへのメッセージ

「練習と本番では周囲の視線や雰囲気が全く違うので、緊張しすぎないようにして、それまでに練習した成果を出しきってください。タイルの向きや寸法を覚えて、正確に速く張れるように練習も本番だと思って取り組んで下さい。全国から練習を重ねた相手が何人も出場してくるので、その中でも優勝するという気持ちで挑戦して下さい。」

福島職長からのコメント

「石田君に続く後輩が金、銀、銅を取りに行く。愛知表彰式で石田君が一番高い所に上るのを見て、後輩達が僕も一番高い所に上りたいと強い意志さえ有れば夢は叶う。
後輩達へ。練習はうそを付かない。若い技能士が育てば株式会社長谷川は安泰です。」

会社が育成のために力を入れること

技能五輪大会は来年、連続して愛知県で開催され、また再来年は、東京で開催されることが決定しています。当社も連続して出場できるように育成に力をいれたいと考えています。
当大会を通して会社全体が若手をバックアップ、応援することにより、技術力向上だけでなく、若手の担い手の確保や、離職しないで定着率を高めることにつながります。
そして、それが業界の発展にもなると考えています。
今後も素晴らしい指導者による教育で優秀な技能者を育成していきたいと考えています。

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